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第1387回 天文学教室談話会

日時

2014年6月23日(月) 15:00

場所

大輪講室

講演者

林 航平(東北大学 天文学専攻)

題目

New chemo-dynamical relation of dwarf spheroidal galaxies in the Milky Way and Andromeda

要旨

銀河系やアンドロメダ銀河に付随する矮小銀河は質量-光度比が10から1000に達し ダークマターが支配的な系であり、したがって矮小銀河はダークマターの基本的な 性質を調べる上で理想的な天体である。一方CDM理論から予言されるダークハローの 構造は、中心部の密度分布がカスプ状であり、形状は球対称ではなく3軸非対称で あるとされている。我々は、これまでハローや恒星系の密度分布を球対称とした 簡単なモデルのみであった先行研究に対し、速度非等方性を考慮した軸対称質量 分布モデルを構築し、銀河系及びアンドロメダ銀河の矮小銀河から得られる星の 視線速度分布の解析からダークハローの非球対称構造に対するより詳細な解析を 行った。 この力学解析に基づき、我々は主に2つの重要な結果を得た。
(1) 矮小銀河のダークハローは非球対称であり、オブレイトまたはプロレイトな 形状をしていることがわかった。またダークハロー中心の密度分布は全てがコア 構造をしているわけではなく、カスプ構造をもつ矮小銀河も存在することがわか った。これはカスプからコアへの遷移が生じた可能性があることを示唆している。
(2) 矮小銀河の半径300pc内の全質量を計算すると、その質量は球対称モデルの 場合の一定とはならないことがわかった。さらにこの質量は矮小銀河ダークハロー の中心密度の高さを反映しているだけではなく、矮小銀河の星質量や金属量と相関 を持つことが新たに明らかになった。
この新たな化学動力学関係は、矮小銀河ダークハローの形成時期とその星形成史 に重要な関連性があることを示唆している。

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【The Colloquium Committee in 2014】
Shijun Yoshida (yoshida<at>astr.tohoku.ac.jp)
Kimihiro Yamazaki (k.yamazaki<at>astr.tohoku.ac.jp)
Yusuke Okayasu (y.okayasu<at>astr.tohoku.ac.jp)
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