現在の位置 : TOPページ談話会案内2013年度 > 第1365回 天文学教室談話会

第1365回 天文学教室談話会

日時

2013年9月13日(金) 15:00

場所

大輪講室

講演者

松本 路朗(東北大学 物理学専攻)

題目

物質の密度揺らぎに対する暗黒エネルギーの影響

要旨

1990年代におけるIa型超新星の観測により、一様等方な宇宙を仮定するならば 現在の宇宙は加速膨張をしているという事実が明らかとなった。しかし、通常のアイ ンシュタイン方程式ではその加速膨張を説明することは出来ない。そのため、その加 速膨張を説明するための方法として、重力理論の修正や暗黒エネルギーの導入が提案 されている。その中で最も有名なものがΛCDM模型である。ΛCDM模型とはアインシュ タイン方程式に宇宙項(Λ) を加え、非相対論的な暗黒物質(CDM) を導入したもので あるが、その宇宙項の値を適当に決めると種々の観測結果と一致することが知られて いる。しかしながら、その宇宙項の値を量子場の零点エネルギーとして解釈すると、 そこには数十桁もの差が生まれてしまう。それは微調整問題と呼ばれ、他の模型を考 える動機となっている。一方、スカラー場を用いた暗黒エネルギーの模型や、修正重 力理論によっても同じような宇宙の進化を記述できることが知られている。これらの 模型におけるパラメーターの微調整はΛCDM模型程あるわけではないが、現在の観測 的制限を満たすために模型に入っているパラメーターの数は多くなっている。そのた め、どのような宇宙の進化でも記述できるような模型も作ることもできる場合もある。 それはある意味魅力的ではあるが、どの模型が正しいのかという検証を出来る可能性 を失わせている。
そこで、宇宙の背景時空の発展だけでなく摂動の一次まで考慮した検証が必要となる。 そのため本研究では物質の密度揺らぎの発展を、ΛCDM 模型、k エッセンス模型、F( R)修正重力理論、それぞれについて調べた。その結果、背景時空の発展が同じであっ ても物質の密度揺らぎの発展が変わりうることが明らかとなった。

ご注意

  • 今後の予定は、都合により、やむを得ず変更される場合がございます。その場合には、このページおよび掲示にておしらせいたしますが、変更の反映まで時間がかかる場合がございます。ご了承ください。
  • 談話会についてのご相談、またはこのPageに関するご意見・ご質問等は下記連絡先までお願いします。
  • 当談話会ではいつでも講演者を募集しております。その際には発表タイトル、連絡先を、二週間前までにお送りくださいますようお願いいたします。

【The Colloquium Committee in 2013】
Shijun Yoshida (yoshida<at>astr.tohoku.ac.jp)
Takahiro Masuda (takahiro.masuda<at>astr.tohoku.ac.jp)
Mihoko Kato (m.kato<at>astr.tohoku.ac.jp)
   <at>-->@

All Rights Reserved. Copyright (c) 2011 Tohoku University Astronomical Institute .