現在の位置 : TOPページ談話会案内2013年度 > 第1362回 天文学教室談話会

第1362回 天文学教室談話会

日時

2013年7月8日(月) 15:00

場所

大輪講室

講演者

前林 隆之 (東北大学 天文学専攻)

題目

The origin of low-luminosity AGN/AGN-like activity in early-type galaxies

要旨

 本研究の目的は、早期型銀河におけるLINERの起源を解明する事である。LINERとは、銀河の 中心領域において低階電離輝線の活動性が見られる天体であり、輝線診断図上で分類される。 この天体の起源として様々なモデルが提唱されており、活動銀河中心核(AGN)による光電離、 老齢な恒星種族(old star)による光電離、高温ガスの冷却流、衝撃波による電離過程などが あげられる。
 これらの中で、近年はold starモデルが着目されている。その観測的根拠の一つは、 母銀河の可視カラー(u-r)が赤く、老齢な恒星種族が卓越している事である。但し、星間ガスを 光電離するのは、post-AGB星等の"高温な恒星"であるのに対し、母銀河の赤い可視カラー を担うのは低質量主系列星である事に注意が必要である。可視光による観測のみでは紫外線源と なり得るpAGB星やOB型星、AGN連続光に対する感度は限られてしまう。そこで、本研究では、 低質量主系列星の寄与が弱いGALEX紫外データを組み合わせ、クリーンな紫外-可視カラー(NUV-r)に よってold starモデルの妥当性を考察する。
 本研究の解析には、SDSS(DR7)の測光・分光カタログ・MPA-JHUカタログとGALEX(GR6)の 測光カタログをクロスマッチして用いた。このデータセットに対し、表面輝度分布によって早期型 銀河サンプル4741天体(0.05  その結果、LINERクラス355天体は、約76%が赤い可視カラー(u-r>2.5 mag)を示し、 その内の約47%が青い紫外カラー(NUV-r<5.0 mag)を示す事が分かった。Old starの紫外放射で は、NUV-r<5.0 magにはならないと考えられているため、この「紫外線超過LINER」197天体に 対しては、OB型星やAGN連続光の寄与が示唆された。他方の赤いLINERに対しては、純粋なold star モデルが許される結果となった。さらに、紫外線超過LINERに見られた紫外線超過の起源を特定するために、 等価幅・母銀河カラー・輝線強度比からその診断を試みたため、その結果も紹介する。

ご注意

  • 今後の予定は、都合により、やむを得ず変更される場合がございます。その場合には、このページおよび掲示にておしらせいたしますが、変更の反映まで時間がかかる場合がございます。ご了承ください。
  • 談話会についてのご相談、またはこのPageに関するご意見・ご質問等は下記連絡先までお願いします。
  • 当談話会ではいつでも講演者を募集しております。その際には発表タイトル、連絡先を、二週間前までにお送りくださいますようお願いいたします。

【The Colloquium Committee in 2013】
Shijun Yoshida (yoshida<at>astr.tohoku.ac.jp)
Takahiro Masuda (takahiro.masuda<at>astr.tohoku.ac.jp)
Mihoko Kato (m.kato<at>astr.tohoku.ac.jp)
   <at>-->@

All Rights Reserved. Copyright (c) 2011 Tohoku University Astronomical Institute .