現在の位置 : TOPページ談話会案内2012年度 > 第1353回 天文学教室談話会

第1353回 天文学教室談話会

日時

2013年1月29日(火) 15:00

場所

大輪講室

講演者

水野 陽介(台湾國立清華大學)

題目

相対論的ジェットにおけるキンク不安定性の影響

要旨

 相対論的ジェットがブラックホールなどの高密度天体近傍より形成されるとき、ヘリカル磁場を伴っていることがジェット形成の解析的研究及び磁気流体力学シミュレーションで示されている。このような状況下では、ヘリカル磁場によってキンク不安定性が成長する可能性がある。相対論的ジェットにおけるキンク不安定性の研究は線形解析による研究が先行しており、キンク不安定性の非線形成長についてはあまり良く分かっていない。この不安定性がどのような非線形発展をし、どのようにジェットの伝播に影響を与え、どのようなジェット構造を作るのか、どのようなときジェットはこれらの不安定性に対して安定なのか、これらの疑問は現在観測されている相対論的ジェットの複雑な構造を理解する上で重要な要素である。本研究では、3次元相対論的磁気流体力学シミュレーションを通して、相対論的ジェットにおけるキンク不安定性の非線形成長とジェット構造への影響について詳細に調べた。研究の第一歩として、静止平衡プラズマを考える。初期条件として、フォースフリーヘリカル磁場を持つ静止平衡プラズマを計算領域内に配置し、微少速度擾乱を与えることでキンク不安定性を励起させる。シミュレーション結果から、非線形成長時にジェット内でヘリカルな密度構造を形成するが、ジェットを壊すまでには発展しないことが分かった。またその成長率や非線形成長はジェット内の磁場、密度構造に大きく依存していることが分かった。さらに差動回転している相対論的ジェットに対するキンク不安定性の非線形発展についても議論する。

ご注意

  • 今後の予定は、都合により、やむを得ず変更される場合がございます。その場合には、このページおよび掲示にておしらせいたしますが、変更の反映まで時間がかかる場合がございます。ご了承ください。
  • 談話会についてのご相談、またはこのPageに関するご意見・ご質問等は下記連絡先までお願いします。
  • 当談話会ではいつでも講演者を募集しております。その際には発表タイトル、連絡先を、二週間前までにお送りくださいますようお願いいたします。

【The Colloquium Committee in 2012】
Shijun Yoshida (yoshida<at>astr.tohoku.ac.jp)
Masaki Takayama (m.takayama<at>astr.tohoku.ac.jp)
Hidetomo Honma (hide<at>astr.tohoku.ac.jp)
   <at>-->@

All Rights Reserved. Copyright (c) 2011 Tohoku University Astronomical Institute .