現在の位置 : TOPページ談話会案内2012年度 > 第1329回 天文学教室談話会

第1329回 天文学教室談話会

日時

2012年05月07日(月) 15:00 pm

場所

大輪講室

講演者

野田 博文 (東京大学 天文学専攻)

題目

X線観測で明らかにするAGNセントラルエンジンの新描像

要旨

AGNのX線放射は、降着円盤や冷たい周辺物質による光子散乱過程、 ジェット中の高エネルギー過程などの観点から、盛んに研究されて きた。しかし一次X線放射の源、すなわち大質量ブラックホール近 傍の高温コンプトンコロナそのものに迫る研究は、これまで驚くほ ど乏しかった。AGNを理解する上で、このセントラルエンジンの理 解は、避けては通れない重要課題である。

我々は、広帯域を誇る「すざく」衛星を用い、AGNのX線放射におけ る未解決問題である「軟X線超過の起源」や「相対論的に広がった 鉄輝線」といったテーマに取り組むとともに、「すざく」によるブ ラックホール連星 Cyg X-1 の研究 (Makishima et al. 2008) とも 緊密に連携してきた。その結果、これまで単一ゾーンで近似されて 来たセイファート中心核の高温コロナが、実は様々な電子温度や光 学的厚みから成るマルチゾーン特性をもつという、新しい可能性を 見いだした (Noda et al. 2011a, b)。この描像は、セイファート 銀河のみならず、中心核放射が卓越するタイプのAGNでも確認でき、 AGNのセントラルエンジンにおいて一般に成り立つ可能性が強まっ て来ている。

本談話会では、この着想に至った我々の研究を紹介すると同時に、 現在開発中の次期X線天文衛星ASTRO-Hを視野に入れた将来の研究 についても触れたい。

ご注意

  • 今後の予定は、都合により、やむを得ず変更される場合がございます。その場合には、このページおよび掲示にておしらせいたしますが、変更の反映まで時間がかかる場合がございます。ご了承ください。
  • 談話会についてのご相談、またはこのPageに関するご意見・ご質問等は下記連絡先までお願いします。
  • 当談話会ではいつでも講演者を募集しております。その際には発表タイトル、連絡先を、二週間前までにお送りくださいますようお願いいたします。

【The Colloquium Committee in 2012】
Shijun Yoshida (yoshida<at>astr.tohoku.ac.jp)
Masaki Takayama (m.takayama<at>astr.tohoku.ac.jp)
Hidetomo Honma (hide<at>astr.tohoku.ac.jp)
   <at>-->@

All Rights Reserved. Copyright (c) 2011 Tohoku University Astronomical Institute .