現在の位置 : TOPページ談話会案内2011年度 > 第1316回 天文学教室談話会

第1316回 天文学教室談話会

日時

2011年10月31日(月) 15:00pm

場所

大輪講室

講演者

近川 祥雄(東北大天文)

題目

南極25cm可視望遠鏡による観測システムの開発

要旨

南極大陸高原は極寒で乾燥しているため、天体観測において好条件が揃っているスポッ トである。南極観測ではシーイングが地球上で最も良い0.3秒角、つまり大気の屈折 率分布が不規則に変動することにより生じる大気揺らぎの影響が少ない。ドームふじ は標高3810mで、雪が凍った高原地帯の氷床では高気圧帯ということもあり天気 が年中良い。そして、低温であるから大気の熱放射が少なく、水蒸気による吸収も少 ない。また、接地境界層と呼ばれる乱流層があるがドームふじでは極めて低く(18 m)、接地境界層の上に大型望遠鏡を建設できるという点で有利である。我々東北大 学市川研究室グループは、ドームふじ(3810m)に口径2.5mの望遠鏡を建設 予定であるが、上記の理由から、この口径2.5mの南極望遠鏡は現在世界でもトッ プクラスのハワイ島マウナケア山(4200m)にある口径8mのすばる望遠鏡と比 べて遜色ない性能である事が期待される。口径2.5mの望遠鏡を南極の極寒の環境 で問題なく動作させることは極めて難しい。よって、その前段階技術実証試験として 25cm望遠鏡観測システムを開発し、ドームふじに設置、観測を行う。具体的には、 (1)南極の平均気温−50度に耐えうる観測システムの構築、およびその条件下での 各種機器の動作検証、(2)CCDカメラを日本からリモートコントロールするシステ ムの作成、(3)データの自動処理、及び日本へのデータ転送システムの開発、等、将 来の2.5m望遠鏡の運用上必要な技術試験をここで行う。南極で観測をすることに よるメリットは冒頭で述べた他にもある。それは極夜であり、連続約2000時間の 観測が可能である。このことを利用すれば、単一の観測装置を用いて、一つの天体を 長期間モニターする事ができる。そこで我々はこの25cm望遠鏡を用いて連続観測 を行う。この観測システムの構成および、概要を説明する。

ご注意

  • 今後の予定は、都合により、やむを得ず変更される場合がございます。その場合には、このページおよび掲示にておしらせいたしますが、変更の反映まで時間がかかる場合がございます。ご了承ください。
  • 談話会についてのご相談、またはこのPageに関するご意見・ご質問等は下記連絡先までお願いします。
  • 当談話会ではいつでも講演者を募集しております。その際には発表タイトル、連絡先を、二週間前までにお送りくださいますようお願いいたします。

【The Colloquium Committee in 2011】
 Risa Kuroshima kuro<at>astr.tohoku.ac.jp    <at>-->@

All Rights Reserved. Copyright (c) 2011 Tohoku University Astronomical Institute .