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第1315回 天文学教室談話会

日時

2011年10月24日(月) 15:00pm

場所

大輪講室

講演者

林 航平(東北大学)

題目

矮小銀河の動力学解析に基づくダークハローの非球対称性

要旨

 銀河系に付随する伴銀河としての矮小銀河は、質量-高度比が10〜1000と非常に大きい。 これは、ダークハローが大いに支配していることを示しており、したがって矮小銀河は、 ダークハローの性質を知る上で理想的な天体であると言える。これまで行われてきた Cold Dark Matter (CDM) 理論に基づく階層的構造形成シミュレーションでは、銀河 スケールのダークハローやそれに付随するサブハローの密度プロファイルはNFWプロファイル に代表されるようなカスプ状であり、またその形状は球対称ではなく3軸不等であることが 分かっている。一方で、矮小銀河の恒星系を用いたダークハローの密度分布に対する制限 には、星の視線速度分布の詳細な解析に基づくのが一般的である。しかし、先行研究では ハローや恒星系の密度分布を球対称とした簡単なモデルのみであり、非球対称である実際 の矮小銀河に適用するには不十分である。したがって、ハローの密度プロファイルや形状 に対して正しい制限を与えるには非球対称密度分布モデルの構築が必須である。  我々はまず軸対称ジーンズ方程式に基づく軸対称密度分布モデルを構築し、恒星系とハロー に軸比を持たせ、形状に対する解析を行った。すると、ハローは非球対称であり、その軸比 はCDMの予想する軸比を支持している事が分かった。さらに、300pc内の質量を計算すると その質量は一定(Strigari et al.2008)ではなく、非球対称効果によって全く描像が異 なる事が分かった。

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