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第1292回 天文学教室談話会

日時

2010年10月18日(月) 15:00pm

場所

大輪講室

講演者

茅根 裕司(東北大学天文学専攻)

題目

QUIET実験による40GHz帯でのCMB偏光観測

要旨

 宇宙マイクロ波背景放射(Cosmic Microwave Background radiation, CMB) 偏光の精密観測により、インフレーション理論の検証が可能である。 CMB偏光のB-modeと呼ばれる特徴的なパターンの強度は、インフレーション時に 生成される原始重力波の強度に関係しており、またこの強度はインフレーション 時のエネルギースケールに依存している。つまりB-modeの強度を測定することで、 インフレーション理論の検証が可能であることはもとより、GUTスケール程度と 考えられるインフレーション時のエネルギースケールに迫ることが可能である。  私が参加しているQUIET(Q/U Imaging ExperimenT)実験は、チリ・アタカマ 砂漠の標高5,080mに設置されたチャナントール観測所に於いて、B-mode検出を 目指し観測を行っている。  B-modeの大きさは100nK以下程度と非常に小さい。この微細なシグナルを検出 する為には、雑音の小さな偏光検出器が必要不可欠である。QUIET実験では、 我々が開発した世界最大規模のHEMT(High Electron Mobility Transistor) アンプアレイにより、世界最高感度での測定を実現している。 低雑音検出器の開発同様に、系統誤差を抑えることが可能な観測・データ解析 もまた重要である。QUIET実験では、効果的な変調・復調操作を始め多くの 観測・解析手法により、系統誤差を抑えることに成功している。  本発表では、既に観測を終えた40GHz帯(Q-band)を中心に、偏光検出器の原理、 観測方法について述べる。その後、私自身が行ったTauA(かに星雲)を用いた 較正解析、太陽起因の迷光を除去するデータセレクション・系統誤差解析を 中心に解析の現状を報告する。最後に結果について述べ、原始重力波の強度の 制限についてまとめる。

ご注意

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